「大津祭」ってどんなお祭りなんだろう?
「大津祭(おおつまつり)」は江戸時代の始めにはじまったという記録が残っていて、その後、約400年の歴史を受け継ぐ伝統ある祭なんだ。立派できれいな曳山(ひきやま)や、各曳山のからくりを見ていると、そのころの大津の町人たちの心意気が感じられるよね。
そして、平成28(2016)年には、国から重要無形民俗文化財に指定されたんだよ。すごいでしょ!!
歴史
すごく昔から、大津はびわ湖の水運の港としてにぎやかだったんだ。 特に江戸時代には、町が幕府の領地になり、京の都への荷物が集められ、東海道五十三次のうち最大の宿場町となり蔵屋敷が立ち並ぶほど、すごく栄えていたんだよ。商いが繁昌していたのと同じように、町人の文化もそのころとても盛り上がっていたそうだよ。
約400年前の江戸時代の初めごろ、鍛冶屋町の塩屋治兵衛(しおやじへい)という人が、お祭りの日にたぬきのお面をかぶって踊りを踊って町のみんなを楽しませたんだ。塩屋治兵衛が年老いたあとは、たぬきが腹づつみを打つからくり人形を車に乗せて子どもたちが町なかを曳いて歩いたのが、大津祭の始まりなんだよ。
たぬきが踊りを踊るなんて、その頃人気のキャラクターだったわけだね!
見どころ その1:
宵宮(よみや)
本祭(ほんまつり)の前夜は宵宮と呼ばれ、特別に曳山がきれいに飾リ付けられます。大津の秋の夜空を背景に、無数の提灯のなか曳山が美しく浮かび上がり、江戸文化の華を近くでゆっくりと鑑賞することができるよ。
夜がふけるにつれ笛・太鼓・鉦の祭り囃子で町中の気分が盛り上がっていくよ。曳山を見て回るうちに、きっと翌日の本祭も楽しみでドキドキしてきちゃうよ。
見どころ その2:
曳山(ひきやま)
毎年、本祭の朝には天孫神社から13基の曳山が出発し、夕方まで町の中をゆったりと練り歩くんだ。すべての曳山は釘を1本も使わず、ほぞや縄だけで組み上 げられるんだよ。1台の曳山には、お囃子を演奏する人や、「からくり」をあやつる人が全部で20〜25人も乗っているんだ。それを約20〜30人で引いて動かし ているんだって。大きな曳山が狭い角でもうまく曲がれる秘密って知ってる?実は車輪が3つなんだ。大きな大きな三輪車なんだね。
現在も現役として活躍する曳山は、どれも江戸時代の昔から大切に受け継がれているものばかり。細かな細工が見事な彫刻・金具などの飾り付けは、昔の職人さん の技が光ってるよ。曳山のまわりに付けられている胴幕(どうまく)は16世紀にベルギーから取り寄せたゴブラン織りなどの国の重要文化財もあり、いつまで見ていても飽きないよ。
見どころ その3:
からくり
曳山巡行では、所望(しょうもん)という場所で曳山が止まって、中に仕込まれた「からくり」を見せてもらえるんだよ。この「からくり」は昔の中国や日本のことわざやお話をテーマに作られていて、お囃子に合わせて人形が短い劇をするんだけど、人形が糸であやつられているとは思えないくらい面白い仕掛けなんだ。「からくり」は江戸の人々のエンターテインメントだったんだね。毎年ボクは、このからくりを見るのがとっても楽しみなんだ。
この他にも、見どころがた〜くさんあります!
ぜひ、大津祭を見に来てください!
さらに詳しい情報は、大津祭曳山連盟のWEBサイトをご覧ください。
→大津祭曳山連盟